- 書くことを続けたいけど何を書けばいいかわからない
- 日記が長続きしない
- 本の読み方ってどうしたらいいんだろう
自分語りでもいい。その文章の意味は読む人が決める
この本で一番最初に書かれていることです。
自分語りをすることがよくないという風潮に、どうして?と疑問を投げかけています。
人はだれよりも自分のことが大切で、自分のことを語りたい生き物なのです。
書く習慣 いしかわゆき著
自分語りになってもいい、まずはそこから書くことを始めた方が続けられると書くことを、自分を伝えることを躊躇している人の背中を押してくれます。
また、最初は本音を言葉にする練習のために誰にも見られない紙のノートや鍵をかけたTwitterなどで書いてみる。
心からの感情を文字にすることができるようになったらそれをひとに見せるようになる。
人に見せる文章を書くとき、感情面の話をしていても根拠や理由、改善点などを書かなくちゃいけないと思ってしまいがちです。
ですが、すべての感情に根拠があるわけではありません。改善点なんて考えられずにもうだめだーと叫びたいときもあります。
そんな生の感情を書くことで、同じ気持ちの人により添えたり、誰かの励みになったりするのが文章の凄いところです。
では、どうやったらそんな文章が書けるようになるのか。
すぐに書ける環境づくりをすること。
スマホで書く人はホーム画面の押しやすいところにメモアプリやブログを書くアプリを置いておくこと。
紙で書く人は自分の机の上やベッドの横などに広げてすぐかける状態で置いておくこと。
とにかく思い浮かんだ言葉をすぐに書き留められる環境づくりが大切です。
この本の筆者であるいしかわさんも本の大半をスマホで書いたそうです。浮かんだ言葉をその時に書ける。
例えば、通勤通学の電車の中で。お風呂やトイレに入っているとき、お行儀は悪いですが、食事をしていておいしい!と思った瞬間をスマホで書きとめることもできます。
私も、この本を読んでnoteという場所でこの本にあったチャレンジをしようと思い立ち、アプリをスマホに入れました。
通勤の行きは書く気力がないのですが、帰りは最寄り駅につくまでに仕上げないといけないと自分に枷を付けることで意外と時間内に書きあげることができました。
もちろん、帰りの時間だけで書き上げる必要はありません。
布団に入るまでにその日の感情をメモできれば十分なんです。
そのためにも、すぐに書ける環境づくりはおすすめです。
読んだ本、見た映画、聞いた音楽をそのままにしない
私は読んだ紙の本をきれいにとっておくのが大好きです。
ですが、いしかわさんはきれいな本にするのではない読み方を推奨しています。
気になったところの角を折って(ドッグイヤーというそうです)すぐに見返せるようにしたり、思ったことを付箋に書いて張ったり。
そうやって読み終わった後、その部分を読み返して思ったこと、感じたことを書いていきます。
私はこの本を電子書籍で買ったのですが、その教えに従い、ラインを引き、ブックマークを付けてみました。
ついつい読み物としてさらりと読んでしまうのですが、2回目は感情が動いた場所を中心に心に残ったシーンや一言感想を書きながら読んでみました。
そうして読んでみると、私は書くということに劣等感があって、でも書きたいと思っているんだということを実感しました。
だって心に残った場所、感想がすべて「書き方」につながっていたのです。
このブログを立ち上げたのも、読んでいる本をそのままにせず、人にお勧めするときにこのブログを開いておすすめできるようにと思ったからです。
書くことがない?なら30日チャレンジしてみませんか?
この本の最後には書く習慣30日チャレンジという項目があります。
30個のお題が書いてあり、それを毎日1つずつ答えていくことで30日間書き続けることができる、というものです。
もちろん毎日書くのは大変です。最初は数日ごとに書いてもいいでしょう。
私はこの書く習慣をやりたくてnoteとTwitterにアカウントを作り、日付が越えることもありましたがなんとか30日チャレンジを達成しました!
お題があると書きづらいのかな、と思っていましたが、お題があることで何を書くのか日中に考えて帰り道でそれを書きあげるという習慣が身に付きましたので、書くことがないから書けないと思っている人はこのお題がおすすめです。
落ち着いてからやるは永遠にやらない。
この仕事が終わってから、今は忙しいから、書く内容が思いついたら。
私も上記のようなことを考えてずるずると書かない日々を送っていました。
ですが、いつか、は永遠に来ないのです。今に変える必要があるのです。
平凡な一日でも言葉にすることで何かがあった日に変えることができます。
上司の機嫌がよかった、悪かった。空がきれいだった、ご飯がおいしかった、通勤電車で座れた、ラッキー
些細なことでもこんなことがあった日なんだ、こんな気分だったんだと読み返した時に振り返りができるようになります。
私は毎日空白の日を過ごしていました。今日も何もできなかった、と落ち込んでいました。
ですが、文章にしてみると仕事に行ったり、本を読んだり、テレビで好きな番組を見ていることもありました。
ブログを書き続けたいから始めた書く習慣が、私の日常に彩りをつけてくれました。
書きたいけどかけない方、好きなものを言葉にしたい方にとてもおすすめの本です。

